「とあるシリーズ」
上条当麻というキャラクター

土日より仕事合間のほうがこういうこと書こうかなーとか思ったり記事がすらすら書ける不思議・・・ブログ自体初めて作ったのでこんな感じが普通かな?やっぱりやらなきゃって思うよりやりたいからやるっていうスタンスでいることは重要ですね。(このスタンスを仕事に活かせという話は置いといて・・・)

 

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「とあるシリーズ」上条当麻の考察

今回は「とある魔術の禁書目録(インデックス)」の主人公、上条当麻の魅力について考察したいと思います。

基本的には人物像のどこが作品の魅力に繋がっているのかを考察していこうと思うので、能力の詳細や秘めたる能力といった深掘りはしない形の考察です。

ヒーローの1人

上条当麻は作中における、「誰に教えられなくても、自身の内から湧く感情に従って真っ直ぐに進もうとする者」に該当するヒーローという位置づけになります。つまりは一般的なヒーロー像。さすが主役としての役割、という感じです。作中でもベランダに引っ掛かっていた少女を命がけで助けたり、ある少女たちの為に学園都市最強という男と闘ったり、出会ったばかりのシスターを助けるために敵対する宗派のシスターたちと闘ったり、その闘ったシスターたちも助けようと奮起したり・・・(多過ぎるので略)・・・最終的には1人の少女を救うために世界中を敵に回したりします。そしてほとんどの場合、解決後に病院送りになっています(笑)

最初のうち私は、これこそがヒーローの象徴で、頑なに言う「自分の為に闘った」という言葉は建前で、「実際は自分以外の誰かのことを思いやり、自分以外の誰かの為に闘っている」と思っていました。というよりも、実際その通りなのですが、物語が進み、ある出来事が起きた際、葛藤したうえで選択した行動がまさに「自分の為に闘った」ことにより、彼が特別な存在では無い、手の届かない存在なのでは無いということを理解させられました。それが上条当麻自身の成長であるに加えて、私たち読者にはフィクションである「とあるシリーズ」の世界からほんの少しだけ、「現実にもいる少年の物語なんだよ」と思わせてくれた一面でもありました。

最強であり最弱な、設定の妙

その上条当麻、学園都市に在籍していますが、身体検査では「無能力者(レベル0)」、つまり能力を持たない、一般人と変わりない存在として扱われています。しかし実際は右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、超能力・魔術問わず打ち消すことができる「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の持ち主。つまりは能力者相手に闘うならば最強とも言える能力。

しかし能力者以外、つまり単純な格闘術や聖人、銃を使用する相手にはすこぶる相性が悪く、さらに異能の力を打ち消すのも右手だけ、という世界観から考えると最弱なのではないの?という一面もある。そういった相手との戦闘は本人が「1対1なら勝てて、1対2なら危うく、1対3なら迷わず逃げる程度の腕」と語るレベルである(物語が進むにつれて格闘面も成長するが)。

この設定の妙が、主人公としての「正義は必ず勝つ」という項目に影を落とし、「本当に勝てるの?能力者って言っても右手だけでどうにかなるの?」と読者をハラハラさせ応援させ、魅了している要因になっているのではないでしょうか。

あらゆる角度からの成長

そんな主人公である「上条当麻」も闘う過程の中で成長を遂げていきます。「一歩通行(アクセラレータ)」が考察する、「前兆の感知」や基本的な体術もそうですが、私が魅力として捉える成長面は精神面です。

1.人に頼る

当初は出来るだけ一人で立ち向かい、相手を倒し救う。といった「極力関係ない人間を巻き込まい」ように行動している節がある上条当麻ですが、どうしようも無く助けたい相手を自分自身の力だけでは助けられない状況に陥ったフレイヤ戦で「御坂美琴」「インデックス」に放った、

・・・・・・だったら、もう、なりふりなんて構ってられるか。みっともなくても、惨めでも、恥ずかしくても良い。こんなふざけた断崖絶壁をぶち壊せるなら、どんなものでも利用してやれ。たとえ何を利用しても。たとえ誰を巻き込んでも。

・・・(中略)

「頼む。あいつら『二人』を助けるために、お前達の力を俺に貸してくれ」

引用:新約 とある魔術の禁書目録(8)(電撃文庫)

という言葉。当初の上条当麻なら、それでも一人で抗ったかもしれない、そして最悪は失敗して終わっていたかもしれない。

彼の正義を貫くために、誰かを助けるために誰かを利用しなければならない状況なら利用するしかない。

簡単に言えば自己中心的に行動したとも捉えることが出来るが、「彼女たちなら信じて任すことが出来る」という決断を行うことが出来るようになったのはある種の成長と捉えて間違いないでしょう。

2.自己を貫き通す

「魔人オティヌス」が作り上げた、上条当麻だけが存在しない、誰しもが幸せな世界(妹達(シスターズ)が全員生きていて、争いも無く、様々な人間が陥った不幸の元が一切無い世界)を目の当たりにした際に放った

「独りよがりだろうが何だろうが、ほかのだれの幸せになんか繋がらなくたって・・・・・・やっぱり俺は、あそこに帰りたいよ・・・・・・」

引用:新約 とある魔術の禁書目録(9)(電撃文庫)

という言葉。

今まで自分自身を犠牲にして周囲の人間を守ってきた者が放つこの言葉の意味は単なる臆病者の自己愛と切り捨てることは出来ない意味を持つ。

失敗をしたかもしれない、遅かったかもしれない、自分と会う前には既に悲劇が起こった後の人物だって多くいた。彼らのそういった不幸が一切無かったことになったとしても、自分が今まで守ってきた、自分の功績を認めてくれる人々がいる欠陥のある世界に帰りたいという気持ち。つまりこれほどまでに正義の象徴とされるヒーローが一般的な人間の意見を漏らす。このことが先に挙げた、フィクションである「とあるシリーズ」の世界からほんの少しだけ、「現実にもいる少年の物語なんだよ」と思わせてくれた一面です。この出来事は私の中で、ある種の喪失感と共に、人間臭い上条当麻という男をより現実に近い形で魅力的に捉えることが出来る要因になったものです。

 

纏まりはないですが、上条当麻という人間が今後どのような成長を見せるのか、楽しみな次第でございます。

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